ジャケットへ水を入れるジグの試作

 卓上型チョコレート製造機「SuperMicro」シリーズのエンローバーやチョコレート溶解ケトルはジャケット(湯煎)保温式となっており、機械が届くとまず最初にジャケットへ水をいれる作業から始まります。

ジャケットに水を入れる作業は少し面倒で、ロートなどを使用して水を入れることとなりますが、うまく適合するロートがない場合もあり苦戦することがあります。

そこで、弊社ではジャケットへ簡単に水を入れる為のジグを開発中です。
試作を3Dプリンターで製作してみました。

今後お客様がご自身で作成できる様にデータをWEBサイトに掲載予定です。

ジグ写真

使用済みのペットボトルの底をカットして、ジグを取り付けます。

ジグを取り付けたペットボトルを機械水挿入口へねじ込みます。

水を入れます。

うまく入っていきました。

卓上型チョコレートストリンガー価格改訂について

卓上型チョコレートストリンガー「AES240」はマイナーチェンジに伴い2025年1月より下記理由により価格が変更となります。
価格変更理由;材料費、購入部品価格の高騰、コンベアフレームの材質、フレーム構造を変更

価格は下記通りです。
改訂前
AES240 98万円(税抜、送料別)
改定後
AES240 124万円(税抜、送料別)

コンベアフレームの材質が樹脂とアルミのコンポジット構造からステンレスへと変更になりました。それにより大幅に樹脂の使用量を削減することができました。
内部構造がより強力になり堅牢で安定した作りとなります。

尚、2024年現在既にコンベアフレームはステンレスフレーム構造となりましたが今年24年12月末までキャンペーン価格として従来価格98万円(税別、送料別)にて販売をいたします。

よろしくお願いいたします。

新しいステンレスコンベアフレームを採用したストリンガーの写真


紙送りコンベアのコンベアフレームのステンレス化

 長い間、卓上型エンローバー用の紙送りコンベア(紙取り装置)のコンベアフレームは軽さと強度を保つ為アルミと樹脂のコンポジット構造でした。
しかし、昨今の世界的な流れで樹脂の使用量を減らしていく傾向にあり、弊社もまたその流れに沿えるように樹脂使用量を減らすことを目指しています。

第一弾として、紙送りコンベアのコンベアフレームをステンレス化することとなりました。

従来の紙送りコンベア写真(樹脂とアルミのコンポジットフレーム構造でした。)

新しい紙送りコンベアの写真

かなりすっきりとした外観となりました。使用している樹脂の量もかなりの削減となります。
より堅牢な作りとなりました。
また、従来エンローバー本体との接続が必須でしたが、別売りオプションにより単独動作も可能となります。

素材の変更、設計変更などにより新しい価格へと変更になりました。
従来価格;35万円(税別、送料別)から新価格;45万円(税別、送料別)となります。

よろしくお願いいたします。

FOOMA JAPAN2024最終日

展示会FOOMA JAPAN2024もいよいよ最終日になりました。
あっという間の4日間でした。
幸い雨にはならず、比較的涼しい過ごしやすい気候に恵まれました。

弊社へお越しいただけましたらどの機械もテスト可能ですので、ご購入ご検討の際は是非お越しいただき、実機をご自身で触り、テストをした上でご購入ご検討いただけますようお願いしております。

本日最終日よろしくお願いいたします。

130Kgチョコレート溶解ケトル

 2023年9月に発売されました130Kgチョコレート溶解ケトル「ACK130 Pro」が次々と出荷され、年末ギリギリまで出荷が続いています。

予想外にご注文が多かった為、納期が少し長くなったりと沢山のお客様にご迷惑をお掛けし申し訳ございませんでした。

来年は在庫が持てるよう努めます。

2023年も残すところわずかとなりましたが、最後まで全力でがんばります。
来年もよろしくお願いいたします。

50Kg,130Kgケトル大きさ比較

50Kgチョコレート溶解ケトル「ACK50LC」と130Kgチョコレート溶解ケトル「ACK130Pro」の大きさの違いがわかる動画です。

ACK130Proは130Kg容量なので大きいイメージがありますが、実は台に載せたACK50LCとそれほど大きさに違いがないことがわかります。

ACK130 Pro ご予約キャンペーン始まります。

卓上型チョコレート製造機シリーズ「Super Micro」のチョコレート溶解ケトルACK130 Pro(タンク容量130Kg)が令和5年9月1日に発売されます。
本日より令和5年8月31日までご予約キャンペーンが始まります。

キャンペーン詳細、用紙は下記にてダウンロードできます。
https://supermicro.azett.co.jp/pdfs/130CampLight.pdf


Super Micro ACK130 Pro 通常価格120万円(税別、送料別)がキャンペーン価格115万円(税別、送料込み)となります。

100Kgケトルが必要だと考えてた方はこの機会に是非ご予約いただければと思います。

Super Micro「Pro」シリーズ記念 インタビュー編

卓上型チョコレート製造機シリーズに130Kgチョコレート溶解ケトルが新たに「Pro」シリーズとして登場しました。
従来機種同様コンパクトデザイン、シンプル構造ながら容量130Kgを実現しています。


インタビュワー;
「Pro」シリーズというフラッグシップ機となりますが、従来機とはどこがちがうのでしょうか?

設計担当;
従来機はできるだけコンパクトでデスクトップで手軽に簡単に使うことができるというコンセプトで開発が行われました。
Proシリーズもその路線は引き継いでいるのですが、過酷なPro現場で耐えうる、使えるものを目指しました。

インタビュワー;
具体的にはどの辺が違うのでしょうか?

設計担当;
まず、チョコレート10Kgブロックを6枚一度に投入することができます。

インタビュワー;
10Kgブロック6枚ですか…すごいですね。

設計担当;
私の知る限り100Kg級のケトルで一度に6枚、いや、3枚でも入るケトルはあまり見たことがありません。まぁ、この広い世界ではあるのかもしれませんが、私は見たことがありません。

インタビュワー;
6枚も投入して機械的に問題はないのですか?

設計担当;
どのケトルでもそうなのですが、ブロックを入れた直後に羽根を回転させるのは無理があります。そこで、チョコブロックタイマー(仮称)をつけることにしました。
 このチョコブロックタイマーはチョコレートブロックを入れてから約2時間後に羽根が回転し始めるという簡単なタイマーです。

 例えば、作業終了後、帰宅前にチョコレートブロックを6枚投入して、タイマーをかけておくと2時間後に羽根が回転し、夜中の間にチョコレート溶かしさらに攪拌もしてくれるというものです。
地味なのですが、とても有用だと考えています。

インタビュワー;
そういえば蓋が2重構造になっていますよね。これって何か意味があるのですか?

設計担当;
通常、ブロックを投入する場合は蓋を大きく開けないといけませんが、チョコレートを使用した後ケトルに戻す際は、大きな蓋を開けるには手間がかかるので、小さな蓋をつけました。ここは、液体状のチョコレートを戻し易くするためにホッパーの様な形状になっています。
 さらに210ミリの標準的なというか、道具屋さんで販売されているメッシュ(網目)を取り付けることができる様になっているので、お客様の工夫次第で、目の細かいメッシュを取り付けるとクッキーの粉なども取り除きながらチョコレートをケトルに戻すことができます。

インタビュワー;
工夫ですね。そういえば、操作ボタンがある場所が窪んでいるのは何かデザイン的な意味があるのでしょうか?

設計担当;
デザインっていうよりも、そうですね…例えばケトルを洗浄する際、タンクに水やお湯を入れて洗ったりしますよね?
その時、水が撥ねたり、流れたりすることもあると考えられます。操作パネル自体は防水というか、防滴になっているので、そこまで問題はないと考えられますが、100Kg級ケトルになると洗浄がより細かくなっていくと思うのでパネルを奥面に配置すると直接水がかかりにくくなると考えました。
 さらにへこみの前に蓋を取り付けることでより、防水効果が発揮されることを目指しました。

インタビュワー;
羽根がタンクの外側から回す様になっているのは珍しい気がするのですが、どうしてこの様なデザインにしたのでしょうか?

設計担当;
一般的にケトルはタンクの中心に軸があり、羽根がその周りについていて攪拌するデザインになっています。しかし、私たちはタンクの中心が空いているとよりチョコレートを投入し易くなったり、たくさん投入できる様になるのではないかと考えました。
 実際に130Kgケトルではチョコレート10Kgブロックを6枚も入れることができる様になりましたし。

インタビュワー;
いわゆる100Kg級ケトルとしては攪拌用のモーターが小さく見えるのですが、力的には大丈夫なのでしょうか?

設計担当;
そうですね、通常ケトルはとても大きなモーターが搭載されています。それはタンク中心の軸を回転させて軸と軸からタンク壁面近くまである羽根の重量、そしてその羽根が押すチョコレート100Kgケトルであれば100Kgを押さなければならないのでとても力が必要です。
しかし、羽根を外から回す場合、羽根の外側についている歯車で回しています。
そうした場合、押す重量は変わらなくても、一度に押す量は歯車一枚の力で済みますのでそこまで大きなモーターは必要なくなったのです。
 わかりにくいですが、例えば、自分を中心にして棒を両手で持って棒の先ではなく、棒の側面で20Kgの物体を押すのと20Kgの物体を直接手で押す違いと考えればわかりやすいかもしれません。直接手で押す方が断然楽ですよね?

インタビュワー;
何となくそんな感じがしますね。私には想像力がないので、何ともいえませんが…。(笑)
 そういえば、操作パネルにポンプというボタンがありますが、これは何のポンプなのですか?

設計担当;
これはジャケット(湯煎)にある水(湯)を動かすためのポンプです。
シャケット内の水を強制的に動かすことで温度を均一に保つ様にしています。
これもProシリーズの特徴として、より精密に温度を管理できるよう目指しました。

 実はこの実機はまだ試作機でして、若干操作パネルのデザインも変わります。
販売される実機ではポンプのボタンは廃止されます。

インタビュワー;
えっ、じゃぁポンプは廃止ですか?

設計担当;
違いますよ(笑)結局ポンプはずっと入れっぱなしになると考えられるので、わざわざON/OFFボタンは必要ないかと。だからずっとポンプは入りになる様になります。
それよりも、先ほどのチョコブロックタイマーボタンをここにつけることになります。

インタビュワー;
びっくりしました。先ほどまでの説明がなんだったのかと思わず思って(笑)
そうですよね、どうせ入れっぱなしならボタンを廃止してもっと有用な機能をつけた方がいいですよね。

設計担当;
この試作機と販売される実機では他に寸法的なものが若干変わります。本体の大きさ、主に高さが少し低くなる予定です。
というのも、実際に機械を作ってみると思いのほかチョコレートを投入するのがしんどく感じ、高さが高すぎるのではないかと。
販売される実機はもっと使い易く、さらにデザインがよくなりますので、楽しみにしてください。

インタビュワー;
より改良されるのですね。楽しみです。
長らくお時間ありがとうございました。より良い製品が出来上がることを心待ちにしています。

FOOMA JAPAN 2023 始まりました。

本日よりFOOMA JAPAN 2023が始まりました。

アゼット株式会社ブースもお客様のご来訪をお待ちしております。

卓上型チョコレートエンローバー「E120XSPs」
卓上型チョコレートエンローバー「E240」
卓上型チョコレートストリンガー「AES240」
新たに発売される「Pro」シリーズ ACK130Proを初出展
高機能野菜・果物カッターAnliker シリーズも出展
左AnlikerFiveStar、 右Anliker L

130Kgチョコレート溶解ケトル 登場

アゼット株式会社では新しく130Kg容量のチョコレート溶解ケトルが発売されます。
名称「Super Micro ACK130 Pro」 価格:120万円(税別、送料別)
発売日:令和5年9月1日

名称に「Pro」を冠し、より多くのPro現場でのご使用を目指しました。

主な特徴;
・ジャケット(湯煎)部には水量センサーが装備され、空焚きを防止します。
・初期チョコレート投入タイマーが実装され、チョコレート投入後約2時間経ってから攪拌が回転する様に設定できます。
・攪拌羽根の回転速度調節が可能です。
・攪拌羽根の回転方向を切り替えることができます。(手動)
・蓋センサーを搭載しており、蓋を開けると攪拌羽根の回転が停止します。
・ホッパー付きの蓋を搭載しているので、攪拌羽根を回転させたまま、ご使用後のチョコレートをタンクに戻すことが可能です。
・径210ミリのメッシュをホッパーに搭載できます。
・10Kgチョコレートブロックを6枚一度に投入可能です。

溶けたチョコレートが入っていない状態でブロックを投入する場合、初期チョコレート投入タイマーをご使用ください。

機械寸法:幅565x奥760x高1310ミリ
(寸法は試作機のものです。販売製品は寸法が変更される場合がございます。)
電源:200V三相
保温方式:ジャケット(湯煎)方式
ヒーター能力:2kW

新しい製品

いよいよ2023年の新しい年が始まりました。
昨年よりモーター関係の部品の入手が難しくなっています。
昨年11月頃発売予定だった卓上型クランチバー成形システムも発売が延期されました。

昨年より開発が進んでいた新しい製品があります。
コンベア巾400ミリのエンローバーです。
実はこの製品ほぼ完全に出来上がっていました。
しかし、モーター関係部品が入手できない為、卓上型クランチバー成形システム同様に販売ができない状態となってしまいました。

現在、この製品はモーターが入手できず1号機のみですが、今後、モーター等の代替えを探し、設計変更を行い新たに販売できる製品化を進めています。

内容をご覧ください。
チョコレートはアルキメデスポンプ汲み上げ方式
下2枚目写真には少しだけ写っていますが、トップヒーターを標準装備しています。

チョコレートタンクは湯煎式、タンク内には攪拌装置が標準で内蔵されています。

ヒーター内蔵ブロワーも標準装備されています。
ヒーターの温度は設定可能です。

チョコレートの滝は2本のダブルカーテンが可能です。

左がジャケット温度コントローラー、右がブロワーヒーターの温度コントローラーです。

チョコレートの実際温度を測れるセンサーも装備しています。
好きな場所のチョコレート温度を測ることが可能です。

湯煎には水量センサーが装備されており、水が一定量ない場合は自動的にヒーターをOFFにする機能が内蔵されています。

また、緊急停止ボタンのすぐ左側には湯煎内の水を強制的に循環させるポンプのスイッチが配置されています。(オプションでポンプを搭載できるようになっています。)

販売予定価格は消費税、送料別で450万円となります。

少しでも早く発売できる日が来るよう努力しております。

卓上型クランチバー用カッター

卓上型クランチバー成形システム用のカッターです。

長いバー状のクランチを好みの長さにカットしていくための機械ユニットとなります。

設定できる項目としてはカットとカットの間隔時間、刃が降りてから上がるまでのタイミング時間があります。
カット間隔時間を長めにすると長いバー状の製品となり、短めにするとサイコロの様な形となります。

刃は強力で、比較的硬いアーモンドなどでも綺麗にカットできています。

刃が傷んできた場合も簡単に取り替えられるシステムとなっており、また、一般的に入手しやすい有名なブランドの刃となっております。
コンベアは簡単に本体から取り外せる様に設計されており、掃除も簡単に行える様になっています。

卓上型クランチバー成形機ユニット

クランチバー成形システムのクランチバー成形機ユニット部です。

卓上型ではありますが、ホッパーを含めたボディがオールステンレス製ということもあり機械重量はそこそこあります。
コントロールパネルを含め全ての部品は本体から簡単に取り外すことが可能です。
部品を取り外したボディはジャケットヒーター以外全て電気的な部品はなくなりますので、ホースで本体の上から水またはお湯で丸洗いできます。
成形ローラー部や排出コンベア部は個別に外して洗浄することとなります。
分解ビデオなどは後日投稿します。

弊社でテストを何度か行なったところ、うまく成形できるポイントとしては温度管理(適切な温度帯を使用する)が一番重要と考えられます。
温度が高すぎてチョコレートがシャバシャバだと成形時にチョコレートが流れてしまうし、温度が低すぎるとローラーにうまくチョコレートが入っていきませんでした。

粒が小さめのクランチ生地で成形した写真です。
粒が大きめのクランチ生地で成形した写真です。

成形時にチョコレートと混ぜる粒に関してですが、小さな粒ですと四角い形となり、大きな粒ですと四角さは減ります。
これらは好みにより変わることだと思われますので、どちらが良いとは言えません。
また、成形ーカット後にエンローバーでチョコレートをかける事例も多いと思われますので、商品コンセプトに合わせた対応を考えることになると思います。

面白い機能としましては、成形ローラーは正回転(生地を送り出す方向)と逆回転のどちらも可能になっています。
通常逆回転は必要ないのですが、何か目詰まり的なことが起こった場合、逆回転すれば解消されることもありますので活用できるかもしれません。

設定できる項目としては、成形ローラーの回転速度、排出コンベアの速度、湯煎温度となります。
成形ローラーの回転速度と排出コンベアの速度は非同期ですので、少々調節が必要になりますが、細かな製品の出来栄えを調節できることから有用なのではないかと考えています。