Super Micro E240 卓上型チョコレートエンローバー(3)

展示会「FOOMA JAPAN2019」で新しく発表された卓上型チョコレート・エンローバーE240について3回目の投稿です。

1回目はE120XSPとE240の寸法などの比較をしました。
2回目はチョコレートタンクの形状、チョコレートの汲み上げ方式について投稿しました。
今回はE240の特徴ともいえるコンポジットフレームについてです。

E240の開発にあたり、とても重要視したのは”手軽さ”でした。
コンベア巾が180ミリ以上ある既存のエンローバーはとてもがっちりして堅牢ですが、その分とても重く、機械洗浄時ネットコンベアを本体から外す時等とてもめんどくさくなって嫌になってしまいます。
そこで出来るだけ軽くそして頑丈なコンベアを目指しました。

ステンレスは丈夫ですが、とても重いです。
樹脂は軽いのですが、ステンレス程の堅牢さに不安があります。
2ミリ厚のステンレス板はとても丈夫ですので、それぞれ素材の良さを活かし2ミリのステンレスで骨格を作り10ミリ厚の樹脂でフレームを作り、組み合わせる事で軽さと強さを実現しました。
写真は2ミリのステンレスを10ミリの樹脂に組み込んだコンポジットフレームです。
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下写真はフレームの強度テストをしていた時の写真です。※製品のものとは少し形状が異なります。
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実はこのコンポジットフレームは既にE120XSP用の紙送りコンベアで使用していました。
紙送りコンベアはあまり力が掛からない為、ステンレスではなく5ミリのアルミニウム骨格と10ミリの樹脂フレームでの組み合わせでした。

過去のブログに掲載していたかもしれませんが、最初は紙送りコンベアのボディは全てアルミニウムで構成されていました。その後、力がかかる部分のみをアルミニウムとしてフレームは樹脂へと変更されました。
しかし、樹脂のみのフレームではやはり強度に不安があった為、ボディの樹脂フレームにアルミニウムで構成した骨格を組み込むようになりました。

意外とこのコンポジットフレームの考え方は昔から実践していました。