E120XSPの魅力2 機能と使い勝手

前回に続いて今回発表された卓上型チョコレートエンローバー「E120XSP」の魅力をお伝えします。

前回は外観的に変更された部分を取り上げましたが、今回はもう少し内部の変化を書いていきます。

何と言っても流し箱は重要です。
新しい流し箱では標準のゲート高さ(コンベア上部から滝の発生している場所までの高さ)が65ミリが標準となりました。現行モデルでは45ミリでしたのでかなり大きく変化しました。
多少大きな製品でも流す事ができるという事ですね。
Nagashi
これはチョコレート円盤が従来よりも約10%程大きくなったことも関係があります。
大きな円盤になるとより沢山のチョコレートを運んでくるので、チョコレートをかき取れる場所の選択が増えるという事になります。

それと、流し箱の滝を作る方式が少し変わったようです。
現行モデルでは蓋がついており、その蓋の開閉により滝の量を調節するとともに、流し箱の両端にチョコレートをつけて滝を作っていましたので、長時間使用していると流し箱の外側がかなりチョコレートで汚れる事になってしまいました。

この新しく開発された流し箱では滝を作る機構を内部に持つ事で、それらの問題を解決しています。
「滝の厚みはどうやって調節するんだよ!?」は箱の下に開閉機構を設けたので、そちらを使用すると滝の厚み調節もできるようななっています。
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流し箱に関しましてはこれまでに何十種類と試作テストを行ってきましたが、現在のところ、この方法が一番最適だと考えました。

ブロワーが使い易く進化しました。
現行モデルではブロワーの風量は一定で、高さの調節でブロワー強度を調節していました。
新型のブロワーでは、まず高さの調節がハンドル一つで、指先一つで変更できるような機構になりました。
xsp_handle
また、高さもかなり低い位置まで下げられるようになったので、薄い製品へのブロワーにも対応できるようになりました。
xsp_blower
そして何と言っても大きな変化は風量調節ができるようになった事です。
風量は現行モデルに比べて約1.5倍も増え、よりパワフルになりました。
そして、風量を自在に調節できるようになった為、「チョコレートのつき」の微調整がやり易くなったと考えています。

円盤は大きくなりましたが、コントロールパネルの位置が変わった事により、これまでコントロールパネルが汚れてしまったり、掃除が少ししんどく感じる部分がありましたが、それらが無くなり、すっきりとしていると感じます。
やはり真の使いやすさは、洗浄時出てくるのではないかと思います。
洗浄がめんどくさいと思うようになると機械の使用頻度が下がり、せっかくの設備が泣いてしまいます。
めんどくさい部分を手軽にする事で、あれもこれもやって見たい、やりたいとポジティブに考えられるようになっていけば、新しい商品の開発や生産もよりよく変化するのではないかと考えます。